■血圧が高くなる原因

60代ともなれば3人に2人は高血圧と言われるほど高血圧の人が多い日本ですが、高血圧の原因はいったいなんなのでしょうか?


1つ目の理由は遺伝。

これは個人ではどうしようもないものですが両親が二人とも高血圧の場合子供が高血圧になる確率は60%と高確率になります。

ただし遺伝するのは高血圧になりやすい体質であって、高血圧が遺伝するわけではありません。

つまり両親が高血圧であっても生活習慣をしっかりすることで高血圧を予防できます。


2つ目の理由は食習慣。

食習慣のなかでも塩分と脂肪の取りすぎが血圧を上げる大きな理由となります。

塩分を多くとると、塩分の成分であるナトリウムが体内に大量に取り込まれます。

通常であれば取り込みすぎたナトリウムは肝臓から排出されますが、過剰に取り込んでしまうと排出しきれなくなりその結果、血圧が上がってしまいます。

また脂肪の取りすぎで動脈硬化が起こったり血管内に脂肪が付いてしまうと細く硬い血管に血液を流すために血圧が上がってしまいます。

食事のほか、アルコールの取りすぎも血管を収縮させ血圧を上げる原因となります。


3つ目は運動不足。

運動不足になると筋肉が低下し心臓から送り出された血液を心臓に送り返す力が弱くなります。

そうなると血管内の圧力を上げないと血液が流れにくくなるために血圧が上がってしまいます。


4つ目は年齢。

年齢と共に動脈硬化が起こりやすくなり、さらに筋肉が低下するため血液が流れにくくなります。

そのため血液を体全体に行き渡らせようと血圧が上がってしまいます。


5つ目はストレス。

ストレスは現代人とは切っても切れないものですが、そのストレスが高血圧の原因になります。

ストレスを感じると人間は防衛反応で交感神経を優位にします。

交感神経が刺激されると心臓は血液を送り出す量を増やし、その結果血圧が上がってしまいます。

このように日常生活で高血圧になる原因はどこにでも潜んでいて、一つ一つの血圧の上がり方は少しでも、まとまると高血圧になってしまうのです。





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